【ゆるく生きる】ダウンシフターという生き方

最近私がハマっているブログ(すずひらの日記)で、髙坂勝さんの『減速して生きる』という本が紹介されており、実際に読んでみた。のんびり生きるのが好きな私の感性に近かったので思ったことを書いてみたい。

ざっくりと内容

まず、ダウンシフター(減速生活者)とは、過度な消費主義から抜け出し、ゆっくりとしたペースで生活する人たちのことだ。1990年代後半ごろに米国で発祥した概念である。彼らは家族やパートナーとより多くの時間を過ごし、意義が感じられる仕事をし、価値観に合った日々を送る。

本の著者である髙坂さんは、大手企業のサラリーマンとして、常に時間に追われ心身ともに疲弊していた。そして30歳で会社を辞め、個人経営の小さなBarを開業した後に、本格的に減速生活者としての人生が始まるのだ。具体的な内容は本書にかかれているので割愛する。

彼の生き方として印象的だったのは、ざっくりまとめると以下だ。
・ダウンサイジング→ 飲食店としては異例の週休二日、夕方からの営業のみ。自分にとって必要な分だけ働き、価値観に合った日々を送る。
半農半X→ 自分や家族が生きていくのに必要な米や大豆を自給自足し、自然とともに持続可能な生活を送る。

感じたこと

・今の社会だとより努力、成長、拡大が重視されすぎている。
現代の日本はもうすでに物質的に豊かだし、これ以上何を求めるのか。
環境の破壊は進んでいるし、過労で精神を病む人にもきりがない。

・現代の人はコンクリートの上で生活してばっかりで自然と関わる時間があまりにも減りすぎている。今のキャンプブームも人々の根底のところでそういった欲求が表出した結果なのじゃないか。

最後に、必要な分だけ働き、ゆっくりと時間を使い、自然と対話する、こういう生き方が認知されればもっと多くの人にとって生きやすい社会になるのではないか。私個人としても「拡大」ではなく「縮小」というテーマで人生を捉え直してみたい。

あと、斎藤幸平さんの『人新世の資本論』の概念をもっと、個人の生活に落とし込んだ感じだとも感じた。